GIGAスクールの1人1台端末環境、本当に役立つのか考えてみた

teach dice ornament on table 教育について
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はじめに

今回はタブレットを使った学習のあり方について考えていきたいと思います。昨日、Yahooニュースにこんな記事が出ていました。

学習端末「よく机から落ちる」「こんなに壊れるとは」…自治体にのしかかる修理費(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
まあそうなるだろうな、と予想はできていましたが、財政に支障が出るレベルだったとは。ちなみに文科省からの通達ではほとんどの学校で1人1台が実現しているようです。

端末利活用状況等の実態調査(令和3年7月末時点)(確定値) (mext.go.jp)

果たしてここまでやることに意義はあるのでしょうか。私は「機械の使い方を学習する場面設定は必要だが、文科省が言う個別最適化学習はICT機器だけでは不可能」と考えています。

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ICT機器で学習するメリットとは

そもそもGIGAスクールでどのような学習を目指しているのでしょうか。文科省はこのような資料を作成しています。
【資料2-2】GIGAスクール構想による1人1台端末環境の実現等について (mext.go.jp)

この資料によると、1人1台端末環境を実現することによって、以下のことが可能になると述べています。

・ 教師は授業中でも一人一人の反応を把握できる
 → 子供たち一人一人の反応を踏まえたきめ細かな指導等、 双方向型の授業展開が可能に

・ 各人が同時に別々の内容を学習できる ・ 各人の学習履歴が自動的に記録される
 → 一人一人の教育的ニーズ・理解度に応じた個別学習 や個に応じた指導が可能に

・ 一人一人が記事や動画等を集め、独自の視点で情報を編集できる ・ 各自の考えを即時に共有し、共同編集ができる → 全ての子供が情報の編集を経験しつつ、 多様な意見にも即時に触れられる

なるほど、確かにこれだけを見ると、子どもにタブレットを持たせれば先進的な授業ができてメリットいっぱい!と思うかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか。

担当教員の数は従来と同じです

確かにタブレットを活用することで、子どもたちの思考や理解度は可視化されるかもしれません。子どもたちの見立てや学習状況の把握に有効なのは間違いないでしょう。しかし、従来の一斉教授のときと教員の数は変わらないのに、果たして「きめ細かな指導」は実現可能なのでしょうか。

また、読み書き障害などを持つ子どもの中には、機器を活用することによって恩恵を受けられる場合もありますが、逆に機器を活用することによって困り感が生じてしまう子どももいるという配慮が必要なことも忘れてはいけません。
さらに、双方向型の授業は、教員からの発信だけでなく、子どもからの発信でも授業を展開していく、いわば卓球のラリーのようなものですが、受け止める相手が1人なのにクラスに在籍している30人からいっせいに届く玉を果たして打ち返せるでしょうか。答えは言わずもがな、ですね。

個別最適化学習はICT機器がないとできないわけではなく、複数の教員によって展開される少人数指導によって初めて実現されるものではないかと私は考えます。
 

おわりに

最終的にたどり着くのは、毎度の如く「あとは現場の教員任せ」なのです。穿った見方をすれば、「科学大国日本を標榜するために、わざわざGIGAスクールを行い、慣れない機械を使った授業を強いられている」のが現状なのかもしれません。教員が慣れていないのに、子どもがICTを上手く扱えるのか、教員が子どものICTの扱いを把握できるのか・・・。頭の痛い問題です。

さいごまでおつきあいいただきありがとうございました。

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