はじめに
今日は、大人が子どものコミュニケーション能力を育てる時に必要な要素についてです。
ちなみにこちらは特別支援教員免許を取得する際に使用した、放送大学のテキスト学習で印象に残った内容をもとにまとめてみました。最後までおつきあいいただけたらうれしいです。
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ロリポップでブログをはじめる障害のある子供たちとコミュニケーションが成立するために、大人に必要な力
放送大学のテキストを執筆している徳永先生によると、その要素は以下の5つだそうです。
1.わずかな動きや表情、不明確な音声などの変化を受け取る敏感力
川間健之介・長沼俊夫『放送大学教材 肢体不自由児の教育』徳永豊 p157 2020 より引用
2.これまでの子供の経験や理解する力を踏まえて、伝えたいことを推測する想像力
3.表出・表現する過程を推測し、相手の伝えたいことがまとまり、それを表現するまで待つ忍耐力
4.子供が理解できる方法で、子供が理解できるテンポで、分かりやすく伝える表現力
5.その時の子供の気持ちや情動、さらに、伝えたい情報を共有する共感力
テキスト内では、障害を持っている子供たちとコミュニケーションが成立するための教師等の大人の役割として、この5つの力について述べていました。
しかし、これらの力は障害を持っている子供たちだけに限らず、教員や親として様々な子供と関わるときにも十分必要とされると思うのです。1つずつ見ていきながら、自分の身をふりかえりつつ解釈していきたいと思います。
1.敏感力
子供の少しの異変に気づき、対応していくことが教員には多く求められるように思います。「いつもより元気がないな」、とか、「いつもと動きがなんか違うな」、とか。また逆に「今日はなんか嬉しそうだなぁ」とかも。自分の子供の異変にも気づけるようにしておきたいです。
2.想像力
子供がどんな環境で育ってきたのか、どの程度まで表現できるのかを想定して話をするって大事なことなんですね。子供と話すとき、この子は何が言いたいんだろう?と探る気持ちを常に持っていないとなりません。大人が持っている常識は、もしかするとその子供にとっては初めて知ることかもしれません。
生育環境などの先入観を捨てて子供と関わりたい、という教員も一定数いるようですが、個人的には生育環境はとても大事なファクターだと思っています。歴史学専攻としては、環境や状況が思考を形作っていくと思っていますので。
3.忍耐力
先を制するのではなく、言いたいことを最後まで根気よく聞いて貰う経験を子供のうちに積んでおくと、最近流行の「自己肯定感」が高まるそうです。
関連:学校で「自己肯定感」は育つのか、「自己有用感」と混同する危険性について
バンデューラの自己効力感について【公認心理師試験勉強】
たしかに自信がない子は話が途中で「・・・。」となってしまいがちですね。そこで、「○○なの?××なの?」と誘導するのではなく、「そうなんだ、そのあとはどうなったの?」というように、自分でオチまでしっかり話を持って行けるように振ってあげるのが良いんですね。臨床心理士さんによると、できるだけオープンクエスチョンで話を進めていき、「この無言で、この子は何を伝えたいと思っているのだろうか?」と考えていくのが大切だそうです。
小さい子供と話していて、どうしても相手の話が止まってしまうようなら、「そのあと爆発しちゃったの?」とか「UFOがとんできたの?」とか、明らかにあり得ないであろう突拍子もないことを言って揺さぶりをかけると「違うの、○○なの」と話してくれたりもします。もちろん、深刻な内容ではないときのみ、この方法は使えます。
ともあれ、教員は基本話したがりな人たちの集まりですので、もしかするとこれが一番難しいかもしれません。
4.表現力
2.の想像力が「相手が言いたいことをくみ取れるようにする力」であれば、こちらは「子供に話しかけるとき、どの程度まで噛み砕いて話したら理解できるのかを想像して返す力」ということでしょうか。難しすぎず、かといってお子様扱いしないように、ちょうど良いレベルというのはなかなか難しいものです。適度な心理的距離感をとりながら話をするというスキルも、ここに絡んでくるかもしれませんね。
5.共感力
これが個人的には一番難しく感じます。器の広い人間じゃないと!子供の思いに対して一旦「そうだったんだね!○○だったねぇ!」と声をかけてから感想や意見を述べるのは、よっぽどこちら側に余裕がないとできないです。子供の表現に対して、言い換えた言葉などで「あなたの気持ちがすごくよく分かるよ」という姿勢を見せることで、子供は安心感が得られ、より自分の思いや気持ちを表現したいと思うようです。
おわりに
これらの5つの力は、子供だけでなく大人同士の会話でも求められるスキルとも言えます。さらに言うと、心に余裕がないと、ここまで配慮を行き届かせるのは難しいです。
心に余裕を持った状態で人との関わりに臨めるような自分の調子を整えることも必要なスキルなのかもしれませんね。
さいごまでおつきあいいただき、ありがとうございました。



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