はじめに
公認心理師試験勉強の一環で認知行動療法について調べていたところ、その前段階としてケース・フォーミュレーションを使ったアセスメントがあることを知りました。概要を見ていくと、教育現場でも使えそうです。
今回は、そんな児童生徒の問題行動について考える際に活用できそうな、ケース・フォーミュレーションという手法について紹介します。
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ロリポップでブログをはじめるケース・フォーミュレーションの概要
クライエントの問題の成り立ちを説明する仮説を生成する作業のことです。日本語では「事例定式化」と言います。具体的には、クライエントに質問をしながら、問題状況に対する反応を「認知」「感情」「身体」「行動」の4つに分けて整理していきます。得た情報はセラピストだけが把握するのではなく、図示してクライエント自身でも理解できるようにすることが重要です。
坂井剛・宮川純『河合塾KALS監修 赤本 公認心理師国試対策2021』講談社 2021
(中略)認知行動療法では、この悪循環を把握した上で、認知療法・行動療法の技法を用いて4つの反応のいずれかを変化させることで、悪循環からの脱却を目指します。
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赤本 公認心理師国試対策2021 (KS心理学専門書) [ 河合塾KALS ] 価格:3,960円 |
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ケース・フォーミュレーションの具体例
上記の情報を基に、ケース・フォーミュレーションを自分で作ってみました。
小学校高学年女子児童A。クラスメイトとの関わりが薄く、いつも一人でいて、談笑しているクラスメイトを遠くからじっと見ている。クラスメイトに誘われても、無愛想で関わろうとしない。違和感を感じた担任が声をかけたところ、このような話をされた。
クラスの友達の会話の輪に入りたいと思っているが、上手く話ができなかったら馬鹿にされそうだし、それがきっかけで仲間はずれにされたらどうしようと思う。前読んだ本にそんなことが書いてあったし。
そんなことを考えたら上手く声が出なくなり、つんけんしてしまう。その結果、いつも一人になってしまう。
図にまとめるとこんな感じになるでしょうか。

情報を観点ごとに整理することで、この場合は認知が極端になっていることが無愛想な態度とつながっていることが分かります。
そこが分かれば、うまく話には入れなくても馬鹿にされないということを繰り返しアプローチしていくという手法もとれますし、もし仮に馬鹿にされたことがあり、悲しい思いをしていたとしたらそれは教員として対応していく必要がある案件と考えられるでしょう。
ケース・フォーミュレーションに必要な視点
多角的なアセスメント(支援)ができるようになるためには、生物ー心理ー社会モデルという多元的な視点から情報収集を行い、クライエントのつながりや関係を見いだし、理解していく姿勢が必要です。具体的には、脳や神経・遺伝などといった生物学的側面から、認知・感情などの心理的側面、また、所属する組織や文化などの社会的側面からクライエントを捉える必要があるということですね。
おわりに
ケース・フォーミュレーションを行うことで、どのような状況なのかがだいぶ整理されますね。 これをもとに、様々な観点からアプローチを行うことが可能になります。児童生徒の実態把握に役立ちそうなので、職場復帰したら活用してみたいと思います。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。



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