はじめに
今回は文化財防火デーの投稿と言うことで、そのきっかけとなった法隆寺金堂火災と、現在の文化財防災の取り組みとしてユニークな「仏像の避難訓練」について紹介します。
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ロリポップでブログをはじめる法隆寺金堂火災
1949年の今日、幾多の戦災を乗り越えてきていた法隆寺金堂が、明け方に壁画模写作業中の作業員が消し忘れた電気あんかからの火災で焼損しました。7世紀末~8世紀に製作された金堂壁画はアジア古代仏教絵画として貴重なものでしたが、あっけなく焼けてしまいました。ただ、幸いなことに壁画模写作業中であったことと、ガラス写真が残っていたことで壁画の全貌は明らかとなっています。
燃え残った物は現在も法隆寺で保存されています。
関連:1998年に東大寺戒壇院千手堂で火災が発生した際に仏像を搬出したところ、作業中に仏像のパーツが破損してしまったという事件がありました。
現在の取り組み
東大寺では仏像が燃えないように運び出す避難訓練を実施しています。
その際、仏師さんに彫ってもらった仏像が使われますが、その名前がまもろうくんです。だいぶ前の奈良経済新聞に掲載されていました。通常は奈良市消防局の5階にいるそうですね。まもろうくんは、1998年に東大寺戒壇院千手堂で火災が発生した際の仏像搬出時に、部位が外れて落下するなどして破損させてしまい、文化財に対する知識のなさを知った消防職員の苦い経験から、模擬仏像を使用して訓練することで今後に役立てようと翌1999年に製作されたもの。多くの国宝や重文の仏像がある奈良ならではの取り組みでもある。
仏像によっては部位をはずすことができるようになっていることから、まもろうくんも首と両手首が取り外しできる。148センチ、材質はケヤキ、後背178センチ、全長は220センチ。奈良市在住の乾漆彫愬木彫刻師が手がけたもので、制作費は約100万円。
奈良経済新聞社ニュース記事マニアも知らない秘宝の仏像?-仏像を守る仏像「まもろうくん」 – 奈良経済新聞 (keizai.biz)
余談 魂抜き・魂込め
まもろうくんは訓練用の仏像なので魂は入っていないそうです。
ちなみに博物館の特別展などでお寺から預かって展示してある仏像は、搬送前に必ず魂抜き(たまぬき)という儀式を行うそうです。これをすることで、仏像が一時的に信仰の対象から美術品ないし歴史的遺物となり、展示することができるのだとか。
そして、魂を抜いて展示をし、元のお寺に帰ってきてから改めて魂込め(たまごめ)を行い、もとの信仰の対象になるのだそうです。
ちなみに魂抜き・魂込めの儀式ができるのはもちろん僧侶の方ですが、一部の熟練した仏師の方でも可能だそうです。
おわりに
様々な形で、先人達が文化財を守り、次の世代に残るようにと心を砕いてきたことが現在にもつながってきているのですね。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。


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