2種教員免許を4年制大学でも取得できるようになることで何が起きるのか考えてみた

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はじめに

今回は、教員免許取得の簡素化によって何が起きるのか、またその恩恵は誰が受けるのかについて考察していきたいと思います。

今日のTwitterのトレンドに教員免許が入っており、何でかと思ったら二種教員免許を4年生大学でも取れるようなカリキュラムを新設することが発表されたからなのですね。

教員免許2年で取得、短大向け教職課程を4年制でも…留学経験者など確保 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

教員免許を取りまくっていた身としては、色々考えさせられます。この改訂で果たしてどのような人たちが得をするのでしょうか。
結論から先に言えば、皆さんの予想通りに「教員になりたい人が減っているので、留学経験者などをはじめとして免許を持っている母数を増やせばとりあえず何とかなるだろう」という偉い人たちの捕らぬ狸の皮算用の制度と言えます。そして、教員の質の低下を喜ぶ人たちが一定数いるのではないかと感じます。
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現行制度で2種免許を取得するには

現行では2種教員免許は

・小学校教育課程の短大卒

・小学校教員資格認定試験

の二つの取り方がありました。ちなみに私は小学校教員資格認定試験で小学校の教員免許を取得しています。参考:大学時代に小学校教員資格認定試験に独学で合格した話

そこに、今回の改訂によって

・4年制大学で所定の単位を取得する

という新たなルートが設けられることになるようなのです。

一時期は教員免許の取得条件に大学院卒業が義務づけられるという話も出ていましたが、その頃の考えとは思いっきり逆行しているように感じます。

簡素化によって人材は確保できるのか

当然、無理でしょう。

文科省が獲得の狙いとしてあげた「留学経験者」なる人材は、この不景気の中海外へ留学できる財力とモチベーションがあります。そんな優秀な人材は、当然ながら魅力のない上に待遇の悪い教員なんぞには目もくれず、さらにハイスペックな仕事に就きます。

2種免許乱発のデメリット5つ

結局最後に残るのは、

・免許取得のハードルが下がったことにより教員免許という資格価値の低下

・難易度が下がったことによる学力の低い小学校教員の量産

・教育の質の低下

・自己責任の名において各家庭が子どもの学力をつけて行かざるを得ない環境

・親が整えた学習環境の違いによる、学ぶ機会の不均一化

(=親ガチャの結果が子に直結する)

です。

このような状況が、近い将来予想されます。

おわりに:本当に得をするのはだれなのか

このような社会になって恩恵を受けるのは、だれなのでしょうか。

国民から搾り取るだけ搾り取り、何の疑いもなく国家の政策に従順な「よき国民」を量産し、彼らを使って国を運営していく人たち、それは一部の政治家や富裕層に他なりません。

その目くらましとして教育現場が矢面に立たされ、学校の権威がさらに失墜し、学問が軽んじられ、研究ができなくなり、多くの国民は学ぶことを忘れ日々の暮らしに精一杯・・・・という誰も幸せにならない世界が、もうすぐそこまで来てしまっているのかもしれません。教壇に立つものとして、この現状は重く受け止めなければならないと感じています。少しでも子どもたちが明るい日本の歴史を気付いていけるように、その礎となり得る学ぶ楽しさ、すばらしさを伝えていけるように精進していこうと思います。

さいごまでおつきあいいただきありがとうございました。

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