はじめに
文部科学省が2年おきに実施している「子供の学習費調査」の2021年度の結果が先日発表されました。調査の方法が前回と若干変わっているので何とも言えませんが、前回調査に比べると塾の利用が増えているからという分析が出ているようです。
日経新聞の記事はこちらからhttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE199XG0Z11C22A2000000
朝日新聞の記事はこちらからhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0736825df7e5a58bcfa4ab6bb0ae353a6368d03a
学校の勉強だけでなく、塾で勉強する児童が増えていることは体感として感じられます。小学1年生から塾通いという話もよく聞きます。それほど早い段階から塾に行かなければならないのでしょうか。
今回は塾と学校にはどのような違いがあるのか、どのように使い分けていくのかについて述べていきます。
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ロリポップでブログをはじめる塾と学校の共通点
塾と学校は、当然のことながら
勉強を教わる場所
という共通点があります。これは疑いもない事実でしょう。ことに受験においては塾の方が学問を教えるという点では圧倒的に優位であるように捉えられています。
その証拠に、学校の勉強をフォローするために塾に行っている子がいる一方で、塾での学習と学校での学習が分離し、塾でのストレスを学校で発散している子がいるという残念な現状があります。また、学校で塾講師が勉強を教えるという皮肉な状況にある学校もあるようです。
では、学校は「学習の場」というポジションで塾にお株を奪われたまま、役割を失っていくのでしょうか。
塾と学校の違い
そこで考えて欲しいのは塾と学校の違いです。
塾と学校では、人間関係の構成に違いがあります。塾は横のつながり、学校は横と縦のつながりで成立しているのです。
塾では習熟度やコースごとにクラス分けがなされますが、基本的にはほぼ同じ年齢集団で人間関係が構築されます。それは、学力順というクラス分けはされるものの同じ対象となる年齢層、同じ集団に所属する層は極めて薄いものとなります。
一方で学校では、小学校を例に挙げれば6歳から12歳までの子どもたちが同じ場を共有して学習に取り組むという形態が今もなお保たれています。そして異学年の子どもたちが登下校やクラブ活動、部活動を通して関係を紡いでいく「年齢の異なる集団」が形成されていくのです。そのさまはまさに社会の縮図のようなもので、人間関係を学ぶ場として機能していくことが期待されます。
おわりに 学びの場は1つではない
これらのことを踏まえると、塾は「自分の目的を達成する最短距離を得るための学びの場」として機能し、学校は「学問を通して人間関係や社会を疑似体験する学びの場」という性格が見て取れます。もっと言うならば、塾で得られるのは「目的達成の手段」としての学び、学校で得られるのは「使うかは分からないけれど持っていると楽しい知識」としての学びと言えるのではないでしょうか。ツールとしての知識はもちろん必要ですが、知っていると少し楽しくなる知識があることで、より充実した生活を送ることができます。
価値観が多様化した社会では、学校で学ぶ「コミュニティ社会」と離れている部分が増えてきたため、学校の意義が揺らいできているように感じます。
塾と対立するのではなく、上手く協力したり、棲み分けを行ったりすることで、関わる子どもたちに、より未来を切り開く力をつけていけるように手助けしていきたいものです。
さいごまでおつきあいいただきありがとうございました。



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