歴史の学習で必要な視点「歴史のものさし」について、歴史学専攻の教員がプレゼンしてみた

teach dice ornament on table 教育について
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はじめに

今回は少し固めに、歴史の学習に必要な視点について考えてみました。最近歴史に飢えていたのですが、先日久しぶりに律令を読んで心がほっこりしたので、趣向を変えてみたいと思います。
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世界史の勉強迷子ポイントトップ3

個人的に、トップ3は
1、今何世紀の話をしているのか分からなくなる
流れを勉強していると、事実関係を追っていくうちに時間経過が分からなくなる。


2、どこの国の話をしているのか分からなくなる
現代と国名が異なるため、どの場所の話をしているのかが分からなくなる。

3、人物が多くて把握しきれない
同姓同名、似たような名前、代々継承していく名前が少なからずあるため把握しきれない。そのわかりにくさたるやハリーポッター最終章の登場人物以上(ファンの方すいません)。

だと思っています。しかし、これで歴史が嫌いになってしまうのはとてももったいないので、社会科学習に必要な視点を明確にして、歴史を楽しんでいただければありがたいです。

歴史は点の連続なのか

「歴史は点の連続である」とか、「歴史は線でとらえる」という話を、皆さん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

しかし、厳密に言えば、この考えは「正解でもあり、不正解」だと私は考えます。

なぜならば、歴史とは土地の数だけ存在するもので、学問で取り上げられているものだけが「歴史」ではないからです。歴史は、土地ごとのできごとがミルクレープのごとく、何層も折り重なって形成されるもので、点よりはむしろ平面の積み上がったものと捉える方が適切でしょう。

その証拠に、歴史の記述は編年体という、○○年に△△があった、というような記述のされ方が多く行われているからです。編年体 – Wikipedia

しかし、平面は積み重ねれば重ねるほどズレが生じたり、把握が難しくなっていきます。そこで必要なのが「歴史のものさし」です。私はこのものさしを作っていくのは小学校の授業であると考えています。

小学校で作る「歴史のものさし」

現在の学習指導要領では、小学校の3・4年生では地域史を学んでいます。「私達の○○市」のような小学校副教材に見覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここで学んだ内容は、地域にもよりますが、ほとんどの地域が小学校6年生で学ぶ『歴史』では触れられないものばかりだと思います。

しかし、小学校3・4年の学習事項はとても重要で、これはいわば、自分たちが住んでいる場所を通して初めて歴史に触れる、大切なファーストコンタクトとも言えるのです。

この「○○市の歴史」によって、学習者は「歴史のものさし」とも呼べる基準の概念を手に入れます。この基準を小学5年生で「日本の地形」を学ぶことで平面上に広げ、小学6年生で時間軸を含めた「日本の歴史」レベルにまで太くすることが、小学校の社会科学習で求められるスキルなのです。

中高での学習に耐えられる、強い「ものさし」が必要

では、小学校の4年間で作り上げた「歴史のものさし」で、中学高校の学習を積み上げていくためにはどのようにすれば良いのでしょうか。

私は、小学校までにつくりあげた「歴史のものさし」にさらに細かい目盛りを書き足していくことが日本史の学習で、日本史の学習を基にして、「歴史のものさし」の横幅をさらに拡大して他国まで射程に入れた超巨大ものさしを作成するのが世界史だと考えています。したがって、小学校段階でしっかりとした社会科学習の基盤を作っておかなければならないと思うのです。

もちろん、教科書で学ぶ歴史が全てではないことや、最新のものではないことは百も承知しています。しかし、通説が分かっていないと逆説は理解できません。通説を小学校で押さえておくことで、より豊かな知識が中高で得られます。

おわりに

以上、歴史を勉強していくうえで必要なのは「歴史のものさし」の概念で、これは小学校で強く意識しながら行う必要があるということを述べてきました。

社会科は、時間軸である「歴史」、空間軸である「地理」、時間や空間を動かしていくシステムとも言える「政治経済」の3つの要素が複雑に絡み合って形成された「人々の暮らしと営み」を学ぶ科目であると言えます。「暮らしと営み」を学ぶということは、自分自身を知ること、自分自身の行く先を選ぶことにも繋がっていくと思います。少しでも楽しい歴史ライフのお役に立てれば幸いです。

さいごまでおつきあいいただきありがとうございました。

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