発達障害の児童生徒は本当に増えているのか【8パーセントと大々的に報道された意義】

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はじめに

今回は発達障害について私論を述べていきたいと思います。先日、このようなセンセーショナルな見出しがメディアでは並びました。公立の小中学生8.8%に発達障害の可能性 文科省調査 (msn.com)

確かに学校生活に困難を示す児童は以前からいましたが、そんなに急激に数が増えているのでしょうか?私は、そうではないと考えています。以下、私論を述べていきます。
発達障害の専門資格についてはこちら・・・特別支援教育士の概要・資格取得条件についてまとめてみた体験談

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子連れ旅はこちら・・・
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発達障害とは

そもそも、発達障害とは何でしょうか。国立障害リハビリテーションセンターのサイトにはこのような記事がでていました。

発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。
これらのタイプのうちどれにあたるのか、障害の種類を明確に分けて診断することは大変難しいとされています。障害ごとの特徴(とくちょう)がそれぞれ少しずつ重なり合っている場合も多いからです。また、年齢や環境により目立つ症状がちがってくるので、診断された時期により、診断名が異なることもあります。
大事なことは、その人がどんなことができて、何が苦手なのか、どんな魅力があるのかといった「その人」に目を向けることです。そして、その人その人に合った支援があれば、だれもが自分らしく、生きていけるのです。

http://www.rehab.go.jp/ddis/understand/whatsdd/#:~:text=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E6%94%AF%E6%8F%B4%E6%B3%95,%E3%81%A8%E5%AE%9A%E7%BE%A9%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

世界情勢から考えてみると、以前主流であったICIDH(国際障害分類)では「苦手なことをできるように訓練をして克服していく」というリハビリテーションモデルの考え方が主流でしたが、その後2001年にWHOから出されたICF(国際生活機能分類)では、「特技を伸ばし、苦手をカバーしていく」というストレングモデルの考え方にシフトしていました。これらの発達障害の捉え方も、「苦手をできるように」から「苦手を特技でカバーしていく」という考え方の浸透と関連性があるように感じます。

学校では発達障害はどのように捉えられているのか

では、学校ではどのような扱いになっていったでしょうか。ゆとり教育が提唱されたのはICFが提唱された1年後です。

ゆとり教育によってカリキュラムが減らされた結果、学力よりも人格形成や特別活動に重点が置かれ、子どもたちの実態把握をする心の余裕が生まれたと考えることができそうです。

特別支援教育が本格的に始動してきたのは2007年です。以前は見過ごされていた「学校に適応が難しい児童生徒」に対しててこ入れが入った時期でもあります。この時期に学生時代を過ごした子どもたちは「自分の身近なところに特別支援という世界があるのだ」ということを知覚して大人になりました。したがって、現在保護者をしている世代は知識として特別支援という概念を持ち、関心を持っているため、現在の子どもたちは診断を受けられているというケースが考えられるでしょう。

しかし、現在はゆとり教育が失敗のように扱われ、再び詰め込み教育に舵を切りつつあります。その姿勢は果たして世界でスタンダードとなっている「ストレングスモデル」に逆行していないと言えるでしょうか?答えは言わずもがなですね。

おわりに

今までの日本における学校教育では、画一的な能力を持つことを念頭に置いていたため、できる・できないの凹凸は黙殺されていましたが、近年は画一的な能力よりも得意な能力を伸ばすことに教育の目的がシフトしていった結果、発達障害という概念が以前より一般へ浸透していったと考えることができそうです。

この30年で教育の現場も様変わりしています。学校現場にできることは、詰め込み教育を強行することではなく、子どもの能力の凹凸を見取り、苦手を特技でカバーするという視点を持って関わっていくことなのではないでしょうか。

さいごまでおつきあいいただきありがとうございました。

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