子どもの一人称、小学校入学頃に「ぼく、わたし」にした方がいい3つの理由【教員の体験談】

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はじめに

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今回は子供の一人称についてです。小さい子供は自分のことを「〇〇くん」「〇〇ちゃん」と呼ぶことがありますが、どのタイミングで切り替えたらいいのでしょうか。

一般的には、幼稚園年長児になる一人称の使い分けができる子どもが増加するようです。

自称詞の獲得と使い分けの発達的変化~幼児期3年間にわたる縦断的検討~
J-STAGE

子どもの自我の芽生えのタイミングに合わせるのが一番良いとは思うのですが、小学校教員としては、小学校入学までには「ぼく・わたし」を使って話ができた方が良いです。

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理由1 安全の観点から

一番の理由はコレです。一昔前ほど子どもだけで行動する場面は多くはない現在ですが、それでも登校・下校時には子どもだけになる場面があると思います。

その際、友達と話したり、声をかけたりする時に一人称が名前呼びだと、周りにいる人に名前が知られてしまい、それによって不審者に名前を知られてしまうリスクがあるからです。

少し前に、私の勤務していた地域では「子どもの名札を見て名前を把握し、知り合いを装って声をかける誘拐犯の手口」が話題となっていました。

それ以前もやはり同じ手口で犯行を行っていた不審者はいるようで、学校外の人に児童の名前が知られることがないように、名札を学校で付け外しする学校が増えています。

それなのに子どもから個人情報が漏れてしまうというのは・・・・リスクは大きいのではないでしょうか。

理由2 自然に気持ちの切り替えができ、中学年の葛藤を緩和できるから

特に何も声かけをしなくても、たいてい中学年(3,4年生)あたりで一人称が変わることが多いです。そのきっかけとなるのが「まだ自分のこと名前呼びしてるの?」などのあけすけなクラスメイトからの指摘や、幼いものを忌避しようとする、大人ぶりたくなる時期の友人達の雰囲気です。

しかし、一人称を変えたら変えたで「自分の呼び方変えたの?」と言われる場合もあったりして、小学校に通いながら、突然一人称を変えるのは気恥ずかしいものがあるようです。

実際、中学年に入って、名前呼びから「ぼく」に一人称を変えてみた男の子が、気の強い女の子に「なんか変だから名前呼びに戻しなよ」と言われてしょんぼりしていたこともありました。

ギャングエイジに入っているので、友達からの視線が今までより影響を与えやすくなるのもこの時期の特徴です。

ギャングエイジ - Wikipedia

一人称を変えたいと思う、自我が大人に近づく経験も大事なのかもしれませんが、そこで自己肯定感を下げてしまうよりかは、小学校入学のタイミングで「今日から小学生だから、自分のことは「ぼく、わたし」で呼んだ方がかっこいいかもよ!」と声をかけて、早いうちになれていた方がいらぬ葛藤を抱えずに済むのではないかと考えます。

低学年のうちは名前呼びしている様子も「かわいいな」と思ってもらえますが、だんだん年齢が上がってくると「かわいこぶっている」「幼い」という印象を持たれてしまう可能性があるので、年齢が上がってからだと複雑な人間関係を構築するにあたってデメリットとなってしまうのです。

理由3 学校の指導がスムーズになるから

小学校の学級活動や授業では、友達の前でスピーチをしたり、宿題で日記を書いたりする活動が1年生から行われます。特に1年生は、話す活動が多いです。

その際に、日頃から「ぼく・わたし」を使う経験をしている児童の方が、スムーズに話したり書いたりがしやすいです。

教員サイドから見ても、「ここを『わたし』に直そうか」と声をかけるのは少し心が痛むのも事実です。

子どもからすれば、たくさんの友達や先生に見られながら発表をするだけでも緊張するのに、普段使わない言葉まで使わなければならなくなったら、それだけで頭がいっぱいになってしまうのは想像に難くありません。

おわりに

安全面、気持ちの切り替えの面、学習指導の面から、子どもの一人称の変化についてまとめました。

名前呼びは自我の発達を示す目印となるようで、自己意識が確立することによって発生し、最終的には自分と相手が別の存在であることに気付くように発達していくようです。

幼児における自称詞の使用
J-STAGE

そう考えると、自他意識を確立させることが、小学校入学までの発達課題と言えるのかもしれませんね。

さいごまでおつきあいいただきありがとうございました。

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