小1の壁、小1プロブレムの正体は?対策方法を1年生担任経験者が3つにまとめてみた話

teach dice ornament on table 一教員として思うこと
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はじめに

先日、相棒が労働組合に提出する書類を作っていく中で、「小1の壁」という言葉が出てきていました。教員をやっている身として改めて考えると、保育園探しと同じくらい小学校入学は負担になっていると感じています。

そこで今回は、小1の壁の原因と、教員が是非やっておいて欲しいと思う小1の壁への対策について思うことをまとめてみました。

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小1の壁とは

調べてみたところ、なんとニッポニカに該当記事がありました。

おもに、共働きやひとり親世帯において、子供の小学校入学を期に、仕事と育児の両立がむずかしくなること。親の退社時間まで子供を預けられる施設がみつからなくなったり、保護者の負担が増えたりすることにより、働き方を変えなければならないような問題が生じる。(後略)

“小1の壁”, 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com ,

具体的には、保育園では早朝預かりや延長保育が使用でき、長時間子どもを預かってもらい、代わりに保育をしてもらうことが可能であった一方で、小学校では学校が終わってからは学童こそあるものの、最長で18時までしか預かってもらえないという決定的な違いがあります。

また、フルタイムを続けようとしても、最初は慣らしのために午前中授業となり、下校が早くなるという負担が保護者にはかかります。

ダークホース、「小1プロブレム」

それだけでなく、新しい環境で新しいことを勉強し、「宿題」という未知の課題に取り組まなければならない子どもへも大きな負担がかかり、「小1プロブレム※」という問題が浮上してきます。それを支えることも親がしなければならないのです。

※小1プロブレムとは

子どもが学校での集団行動に適応できず、授業中に座れない、指示を聞かない、静かに過ごせない、教室にいられないなどの問題行動を起こしてしまうことを指す。問題行動が連鎖していった結果、いわゆる学級崩壊につながることもある。

「壁」とは何なのか?文科省の見解は?

つまり、新年度早々から仕事にかけられる時間のタイムリミットが短くなっているのに、仕事の量は増やされたり、干されたりと自分の望むようにはいかない。

けれども環境の変化を受けて不安定になっている子どものフォローもしなければならない。

これらの複合的な要素が大きな壁となって共働き世帯に立ちはだかった結果、望まない形で働き方を変更せざるを得ない状況が続いているのです。

これに対し、文科省では

現行の育児・介護休業法では、継続就業しながら子育ての時間確保ができる措置のうち、勤務時間短縮等の措置については、 3歳までは選択的措置義務、3歳から小学校入学までは努力義務とされ、時間外労働の制限、深夜業の制限、子の看護休暇については、小学校入学まで義務とされている。しかし、近年、小学校に入学した途端に放課後の預け先がなくなるなど、仕事と子育ての両立が困難になる「小1の壁」と言われる小学校低学年時の両立支援が課題となっていることから、継続就業しながら子育ての時間確保ができる措置については、小学校3年生終了時まで延長すべきものと考える。

s0926-3b_0008.pdf (mhlw.go.jp)
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212051_00002.html

という声明を出していますが、なかなか上手くはいかないのが現状です。

小1の壁に小1プロブレムを追加しないためにできること3つ

小1の壁だけでも大変なのに、小1プロブレムまで対応を迫られてしまうと、精神的に疲弊してしまいます。

そこで、小1プロブレムを緩和し、少しでも小学校になじめるように早いうちからできる対策について紹介します。

1、45分間、連続で座る練習をする

幼稚園までは遊びが主体でしたが、小学校に入学すると学習が主体となります。姿勢の保持が難しいと、椅子に座って45分間過ごすのが辛すぎて勉強どころの騒ぎではなくなってしまいます。

お絵かきしながら、本を読みながら、話をしながら、何をしながらでも良いです。硬い椅子で45分間座っている練習をおうちでしてみてください。

2、こまったときにどうしたらいいかを家族で話し合っておく

学校が家庭に対して要望を出し、家庭がその指示に従うという従来の構図はいまや過去の話で、むしろ学校が家庭からの要望を受ける機会の方が増えています。それは学校が「勉強するところ」から「子どもを預かるところ」という性格に変化していると考えることもできます。

しかし、幼稚園や保育園では、1つのクラスに大人が複数人いて目配りができますが、小学校では1つのクラスに対して1人の大人の目しかありません。保護者の方の自分の子どもへのまなざしをズームカメラだとするならば、学校のまなざしは定点カメラと言えます。

したがって大変言いにくいのですが、1日の子どもの全ての事象について完全に網羅することは極めて困難です。
教員の目が届かず、困った状況になった際に、こんな場合は誰が、誰に、どのように伝えたら良いかを今のうちから話し合い、相談しておく機会を持っていただけるととてもありがたいです。それがあることで、子どもたちへの「家族は自分の味方である」というメッセージになります。
ズームカメラ、定点カメラの視点のメリットを補い合うことで、学校と家庭とで、協力しながら子どもたちを育てていきたいです。

3、子どもをねぎらう

子どもも新しい環境に向けて心境の変化があります。ぜひ気持ちをおしゃべりした際には、子どもの感情に共感し、オーバーリアクションをしてあげてください。

家庭での雑談が、子どもの心を落ち着かせ、学校という家と異なる特殊な環境でもがんばれる活力となります。

おわりに

今回は小1の壁について思うところを書きました。

かつてベテランの女性教員に

子どもの年齢を「~つ」で数えているうちはまだまだ体が弱いから、途中で休んでしまうことはしゃあない。今は昔と違って大変な世の中だけど、どんな形であれ仕事は細く長く続けていれば「やっててよかったわぁ」と思えるときが来るかもしれないから、それを信じてやっていったらええわぁ。

とアドバイスいただき、その言葉を胸に育休明けを乗り切ってきました。

自分も数年後に小1の壁にぶち当たります。

すこしでもこの壁が緩和されることを祈っております。

さいごまでおつきあいいただきありがとうございました。

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