はじめに
今回はエリクソンのライフサイクル論についてです。
この内容は、高校の倫理でも扱うようなメジャーなものとなっています。アイデンティティについての内容となっていますので、紹介していきたいと思います。
公認心理師についてはこちら・・・
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回り道体験談はこちら・・・
https://mawarimichi-tatsujin.com/category/taikendan
その他記事はこちら・・・
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ロリポップでブログをはじめるエリクソンとは
自我同一性の確立(アイデンティティの確立)が青年期の課題であると考え、2次性徴を迎えることで、心理的離乳や親への反抗期がおきるとしました。
しかし、そこで上手くいかないこともありアイデンティティ(自我同一性)の危機を迎え、それを乗り越えることでアイデンティティが生涯を通じて発達していくと定義しています。
また、エリクソンはライフサイクル論を提唱しました。
エリクソンのライフサイクル理論
各時期の発達課題は以下の通りです。
乳児期 基本的信頼VS基本的不信 →希望(自分の世話をしてくれる人への信頼感)
幼児前期 自律性VS恥・疑惑 →意志(やってみたい、と思う気持ち)
幼児後期 自主性VS罪悪性 →目的(自発的に行動を起こせるようになる)
学童期 勤勉性VS劣等感 →適格(物事を達成し、自分の能力を自覚できる)
青年期 同一性形成VS同一性混乱→忠誠(自分とは何かを把握し、物事に尽くせる)
成人期 親密VS孤立 →愛(本当に信頼できる人を見つける)
中年期 生殖VS停滞 →世話(自分の経験や知識を伝えていこうとする)
老年期 統合VS絶望 →英知(自分に意義を見いだせる)
参考(東京工芸大学工学部紀要)・・・紀要2本文.indd (t-kougei.ac.jp)
レイモンド・キャッテルによると、年齢を重ね、学習を重ねていくごとに結晶性知能は高まっていくそうです。エリクソンのライフサイクル理論の後半と重なるものがありますね。
参考・・・知能検査についてまとめてみた【公認心理師試験勉強】
その他参考:マーシャ
マーシャ・・・青年期の自我同一性形成において、「危機の経験の有無」「社会的関与現象(イデオロギー)の有無」と言う側面から考察し、自我同一性の達成状態二の区分を行いました。
自我同一性達成 危機経験○、社会的関与○
モラトリアム 危機系意見最中、関与対象に近づこうとしている
早期完了 危機経験× 社会的関与○
拡散・混乱 危機経験○×(どちらでもよい) 関与対象×
おわりに
学童期の発達課題は勤勉性VS劣等感ですが、これは「学校での学習に意欲的に取り組みたいが、自分が人より上手くできないのではないか」という、学校でよくある児童の感情が見て取れます。
その一方で、果たして子どもたちは「自分は人より上手くできないのではないか」という危機感を持っているでしょうか。「自己肯定感」がもてはやされていく中で、エリクソンの提唱するアイデンティティの危機を味わうことなく成長していく児童が、現在の教育を繰り返していけば増えていくように感じます。
失敗や挫折をして、たくさんの人に支えられながら立ち直っていく経験を積む場としても、学校は機能していくべきなのではないかと個人的には思います。
さいごまでおつきあいいただきありがとうございました。


