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子どもとゲームのつきあい方を考えてみた【現実とリンクしていくゲーム】

teach dice ornament on table 教育・教材制作
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はじめに

今回は学習とゲームの関係性についてです。今日に至るまで、アニメの世界では「遊んでばっかりいないで少しは勉強なさい!!」という台詞がバンバン飛び交っていましたが、現在は「ゲームで知識を学べる」という機会が増えています。「あつ森」で生き物生態学ぶ ゲーム題材の図鑑が人気: 日本経済新聞 (nikkei.com)
勉強とゲームが一度にこなせるなんてすばらしい世の中の到来だと感じずにはいられませんが、これらのゲーム図鑑と、どのようにつきあっていけばいいでしょうか。
個人的には、「ゲームは興味を持つきっかけに最適であるが、やはり実体験とは分けて考える必要がある」と考えています。その理由をまとめていきます。

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ゲームだけが興味のきっかけではない

確かに、ゲームやアニメで見たことで興味を持ち、さらに学習を深めていくことは今までもなかったわけではありません。現に私は桃鉄で全国の地理を知り、信長の野望で戦国武将について詳しくなり、サイボーグ009を読んで東西冷戦期の空気感について知りました(ジャンルが偏りすぎているのはご容赦ください)。

しかし、「現実世界にあるもの」として出会った図鑑によって興味を持てたものも少なからずありました。「こんなテレビにしかいないようなものが現実世界にもあるのか」という驚きは、ノンフィクションのものでしか味わえないのもまた事実なのです。フィクションとノンフィクションを並列で読み取り、比較するからこそ分かるものもあると思うのです。

教育活動より経済活動に重点が置かれている

現在学習ゲームが増加している背景には、「遊んでばかりいないで少しは宿題やりなさい!」と言われて育った世代が、現在の商品を企画する側にいることが想定されます。
そして、そのコンセプトで作られたゲームは、かつて子ども時代に「ゲームをしながら勉強ができたらいいな」と願いながら成長していった親世代の心に深い印象を与え、その結果として自分の子どもにゲームを買い与えていると捉えることができます。それ自体はごく自然に生じる感情であり、何ら否定されるものではありません。

しかし、ここで立ち止まって考えてもらいたいのは、「子どもは本当にそれを欲しているのか」ということです。子どもをターゲットにした経済活動の一環で、子どもが求めている以上に子どもを喜ばせる活動を多く取り入れた結果、「欲しがらなくても手に入る」「やってもらって当たり前」というマインドを持った子どもたちが増加し、娯楽を体験はできるけれど自分で娯楽を作れない、という状況が今後生じてくると予想されます。それは、国が掲げる「主体的で深い学びができる子どもの育成」とは、ほど遠いものとなります。
子どもは思っている以上に大人の顔色をよく見ています。「勉強できるゲームをすれば親が喜ぶから、とりあえずやっておくか」と楽しむふりをする子どもも、もしかしたらいるかもしれません。

これらを踏まえると、学習ゲームをさせるだけで安心、ということは決してないことが想像できるのではないでしょうか。

おわりに:知識と体験の乖離を知っておく必要がある

現在は外遊びも保護者同伴でないと危険で行かせられない、地域によっては毎日習い事で友達と遊べない、というように、遊ぶ体験ができる場所は今の大人が考えている以上に少なくなってきています。

コミュニケーション力や遊びの工夫を通した試行錯誤などを体験する貴重な経験の場であった「遊び」が、「知識」を獲得する場として置き換えられていくことで、子供の成長がアンバランスなものになっていく可能性があることを、大人たちは心にとめておかなければならないと私は考えています。

さいごまでおつきあいいただきありがとうございました。

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