はじめに
たびたびこのブログで教員免許の取得について取り上げてきましたが(参考:教員免許)、先日のこのニュースはなかなか衝撃的なものでした。
教員免許取得、最短2年で 特例で開設へ – 日本教育新聞電子版 NIKKYOWEB (kyoiku-press.com)
今回は、2年で1種教員免許が取得できるということが何を意味するのか、これからの教育はどのようになっていくのか、個人的に思うことをつらつらと書いていきたいと思います。
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ロリポップでブログをはじめる現在の教員免許取得を取り巻く状況
以前は大学の授業で30単位ほどを取得し、都道府県の教育委員会に申請することで免許状を取得することができました。しかし、今年度から義務教育特例制度という名称で、小中の教員免許の取得に必要な単位を削減するという取り組みもしていたようです。
増加する教員の休職者数に加えて教員採用試験の倍率が低下していることもあり、教員になり得る人材を確保しなければならない、という文部科学省の焦りが生んだ結果とも言えるのではないでしょうか。
免許所持者を増やしても、根本解決にならない
多くの現職教員が思っていることだと思いますが、免許所持者を増やしても、教員が増えることには直結しません。せいぜい、教員免許を取得した学生が、一般企業へ就活に行くときのアピールポイントの一つになるのが関の山です。
質うんぬんについてはここでは深く議論はしません。資格をとることが簡単になって質が落ちる、という意見もありますが、それは個人の資質に依存する部分だと考えるからです。この考え方は公認心理師試験でも感じたことでもあります。参考:公認心理師試験を振り返って―浮かび上がる問題と、教職の課題の共通点
そもそも、なぜ教員志望者が減っているのでしょう。答えは至って単純で、「休憩時間もなく、プライバシーもない、どんなに働いても残業代が出ないブラック企業であることが世間にばれてしまっているから」です。精神的疲労で倒れていく現職教員の姿が多く見えるようになっているならば、なおさら率先してそんな業界に行きたいとは思わないでしょう。
一番必要なのは教員業務のスクラップ&ビルドです。1つのクラスを受け持つ担任を2人体制にして午前・午後で入れ替えるとか、授業担当と生活指導担当に分けるとかの制度的な改革が個人的には行われて欲しいですね。
その他にも狙いを絞って、行事や宿題、保護者対応などの削減をしていかないと、プログラミング教育だの、英語教育だの、キャリア教育だの、入る隙間はありません。義理と人情だけで動けるだけの心の余裕も、経済的な余裕も、もはや現代の社会人にはないのですから。金八先生はリアルの世界にはいないのです。
誰とは言わないけれど、そろそろ引き算覚えましょ?
おわりに
以上、2年で教員免許が取得できるようになるかもしれないことについて、思うところを述べました。2年で教員免許を取得できるようになるかは今はまだ答申の段階なので、確定ではないようですが、とれるようになったとしても、単純に免許所持者が増えるだけで、教員が増えることには直結しないので意味がなく、教育現場は何も変わらないというのが私の考えです。
もっとも、初等教育においては「学校=勉強を教わるところ」というよりかは「学校=子供を長時間預かってもらえて、ついでに勉強も見てもらえる託児所」という認識の保護者も増えているのが目に見えています。このコロナ禍でよりその傾向ははっきりしてきたと言えるでしょう。文科省はその現実をしっかり見た上で改革をしていって欲しいと思います。
さいごまでおつきあいいただきありがとうございました。

