はじめに
この記事がおすすめの方
・公認心理師試験を受験する方
・多理論統合(行動)モデルについてざっくり知りたい方
・心理学に興味がある方
今回は他理論統合(行動)モデルについてです。このモデルはtranstheoretical modelの頭文字を取ってTTMとも言われます。偶然ですが、日本語の頭文字を取ってもTTMですね。
・・・・・それではいってみましょう。
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多理論統合(行動)モデルとは
健康行動モデルの1つで、プロチャスカとクレメントによって提唱されました。
多理論統合モデル (transtheoretical model; TTM)は、数多くの健康行動モデルの中でも、行動変容の成功率が最も優れたモデルとして世界的に適用されている(プロチャスカら, 2006)。行動変容を導くことが確認されている複数の理論や技法を統合した方法論である点に TTM の特徴がある。健康的な行動に対する個々人の準備状態、すなわち“変容ステージ”に応じて、“意思決定バランス”と“自己効力感”、“変容のプロセス”に 働きかける。実証された複数の理論に基づ いて介入するため、単一理論に基づく介入よりも次の変容ステージへ移行しやすい。
「ストレス予防を目指した多理論統合モデル・プログラムとウェルビーイングの自覚」『心理相談研究』第2号ikiikisiryou_3.pdf (kobe-u.ac.jp)
他理論行動モデルの1要素である自己効力感についてはこちらから
バンデューラの自己効力感について【公認心理師試験勉強】
行動変容ステージ
TTMには全部で5つのステージがあります。
ここからは分かりやすく、ダイエットに例えて具体的に説明していきましょう。
厚生労働省のこちらのページを元にまとめています。
無関心期(前熟考期)
ダイエットしたい、なんて1ミリも考えてもいない状態です。当然のことながら、まだ行動(運動)は起こしていません。
関心期(熟考期)
ちょっと体重が増えてしまったし、半年以内にダイエットでも始めようかな?と考え始めた状態です。まだ行動(運動する)は起こしていません。
準備期
1ヶ月以内にジムに申し込もう、道具を買いそろえておこう、というようなすぐに運動をスタートできる準備を始めた状態です。まだ行動(運動する)は起こしていません。
実行期
仕事帰りに実際にジムに通い始めた状態です。ジム通いをスタートして半年未満です。
維持期
ジムに通い始めて半年が過ぎ、すっかりルーティーンとして定着しました。
意志決定のタイミング
行動をすることで生じる恩恵(プロズ)と負担(コンズ)のバランスが自分の中で入れ替わるときに、各ステージの前進・後退が行われます。
つまり、ダイエットしたいと考えたときに(準備期)、運動するめんどくささよりも健康になるメリットが勝る場合は、運動をスタートする準備ができる(実行期にステージが前進)のです。そんなのあたりまえやないかい!と思いがちですが、改めて文章化すると、なるほどなぁと思います。
おわりに
調べてみて印象的だったのは、5段階のうち3段階目までは行動に移す前の心の動きだったことです。「案ずるよりも産むが易し」ということわざがありますが、実際に行動に移す前のステップの方が多いことを考えるとあながち間違いではないのだな、と思いました。
何か物事を実現しようとするときに、是非頭の片隅に思い出してみてください。
さいごまでおつきあいいただきありがとうございました。
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